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サロン<グランダム>第23回 「英国大使館の庭と癒しの庭」

23回目となる今回は、千代田区一番町にある駐日英国大使館で25年間、住み込みの専属庭師として広大な庭の管理を行ってきた濱野義弘さんをゲストスピーカーにお迎えしました。
濱野さんは、2011年3月に退職し、現在は植樹で人々を癒す活動もされています。昨年出版した『英国大使の御庭番』が多くの共感を呼び、この春、銀座博品館劇場で舞台上演もされました。
トレードマークのロングヘアー、ひとなつっこい笑顔が愛くるしい青年のような濱野さん。25歳の時、新聞で見つけた求人募集の広告がきっかけで、Tシャツにジーンズで大使館での面接に出かけたエピソードから、バラの季節の大使館の庭の美しさ、ダイアナ妃をお迎えした時の思い出など、大使館での貴重な体験を披露してくださいました。
皆様からの質問にも一つ一つ丁寧に答えていただき、大使館という特異な環境の中で、濱野さんが様々な人と出会い、試行錯誤しながら経験を重ね、庭師としても人としても成長したことが伝わってくるお話でした。
会場のオーベルジュ・ド・リル トーキョーは、イギリス、ジョージアン様式の一軒家レストランです。「ジョージアン・クラブ」という名前にご記憶の方もいらっしゃるでしょう。細部までこだわり抜いた内装も、一見の価値ありです。テラス越しに緑のツタが絡まる景色が目を癒し、濱野さんのお話にぴったりの会場でした。
この日いただいたお料理の一部をご紹介します。「ホワイトアスパラガスとポーチドエッグ ソース・モリーユ」「天然イトヨリのポワレ ソース・フヌイユ イベリコチョリソーのモロッコ風パエリア」「マンゴープリンとペパーミントのエミュルション ココナッツのメレンゲを添えて」
ご参加いただいた皆様、濱野さん、ありがとうございました。(松里美由紀)
濱野義弘さんのホームページ http://www.guardgardener.com/
写真の説明:
上左:ホワイトアスパラガスとポーチドエッグ ソースモリーユ 上右:天然イトヨリのポワレ ソース・フヌイユ イベリコチョリソーのモロッコ風パエリア
下左:デザートのマンゴープリンとペパーミントのエミュルション ココナッツのメレンゲを添えて 下右:メインのお肉料理 いろいろな部位を使った豚の一皿<スタイルシュークルート>