「幸せの食卓」
9月29日、リッツ・カールトン東京「ひのきざか」で、第7回サロン<グランダム>を開催しました。
6年前に「食育基本法」が制定され、義務教育の中で子どもたちが「食育」を学ぶことが法のもとに定められました。服部さんのお話は「食育基本法」制定のため、政治家に陳情するなどの活動で感じたこと、なぜ子どもたちに「食育」が必要なのかということから始まりました。
いま、世界中で日本食がブームです。ところが、日本は食料自給率39%と先進国の中で突出して低く、外国から膨大な食料を輸入していながら、食料廃棄率が非常に高い異常な国なのです。
日本が食料を輸入し、またゴミとして処理する費用も含めた換算では、年間約11兆円にものぼるとのこと。これだけの資金があれば、飢餓で亡くなっていく世界中の3万人もの子どもたちを救えるというのです。
「食」を大切にする心が失われ、栄養バランスの偏った不規則な食生活によって医療費が膨れ上がっている現状、若い女性の過激なダイエットが、出産した赤ちゃんに深刻な健康被害を及ぼすことなど、さまざまな問題を「食育」によって改善していこうというのが、法制化のねらいです。
健康長寿の食事と、今もっとも関心の高い放射能から身を守る食品についてもお話しくださいました。「日本で使用される食品添加物は約1000種類にものぼり、添加物の摂取を押さえるためには、手作りの食事をすることです」と服部さん。
食べ物を大切にし、作り手への感謝の気持ちを持つことが基本。そのためには米づくり体験や、野菜の収穫体験などが効果的なのだそうです。服部さんのお話を聞いて、老人介護施設を経営されている参加者からは、「お年寄りの方たちに野菜づくりをしてもらえるよう、施設の庭に畑を作ります」という声が上がりました。
日本食の素晴らしさを私たちがもっとよく知り、健康と幸せを実現したいと感じたお話でした。
次回も素晴らしい出会いの会を予定しております。
学びと交流のサロン<グランダム>をあなたもぜひご体験ください。
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