須藤紀子さん (有限会社 夢工房のり子代表)
ワンタッチ着物を考案し、留袖をショールや日傘にリメイクしたり、クッションカバーやティッシュボックスカバーにしたりと、好きが高じて生み出したアイデアの数々を、ご本人は「ほんの遊び心で」とおっしゃいます。ビジネス展開の誘いもあり、今後どう発展していくか楽しみです。
ユキ シマダのインテリア風水対談 Vol.2
対談のお相手=須藤 紀子さん
ヨーロピアンインテリア風水で、輝く女性を応援するユキ・シマダ先生の対談シリーズ。今回のゲストは「今が最高に幸せ」と語る個性的な和服姿が素敵な熟年女性です。彼女は辛い経験を乗り越えて、幸せになる法則を見つけたといいます。その法則とは。
取材・文 松里美由紀
両親の離婚、長い介護生活を乗り越えて学んだこと。
シマダ:こちらのクッションカバー、とっても素敵。須藤さんの手づくりですか。
須藤:はい。留袖をリメイクしたものです。世界に一つのオリジナルです。
シマダ:素晴らしいアイデアですね。商品としてビジネス展開されているのでしょうか。
須藤:好きでしているだけで、ビジネスというほどではありません。遊びの延長です。私は19歳で結婚し、20歳で母親になり、二人の子どもを育てました。子ども達は独立して今は会社員の主人と二人暮らし。主人は私を自由にさせてくれる人で、趣味やボランティアを楽しんでいます。
シマダ:子育ても卒業して自分の時間を思う存分楽しんでいらっしゃるのですね。お体は健康ですか。
須藤:はい。病気一つしたことがありません。主人はお酒も煙草も大好きですが、お陰様で元気に仕事をしています。家族全員健康で、それだけでも幸せだと思っています。
シマダ:やはり一番は健康ですものね。これまで順調に来られたのですね。
須藤:いいえ。若い時は大変でした。私は5人姉妹の長女で、12歳の時に両親が離婚しまして、一番下の妹が2歳で母親が家を出てしまい、その後父が脳血栓で倒れ、半身不随で寝たきりの状態で35年間介護をしました。明治生まれの祖母が育ててくれて、私も親代わりで妹達の面倒を見なければなりませんでした。普通に生活できることがどんなに幸せか分かっているので、幸せの基準が低いのかもしれません(笑)。今が一番幸せです。
シマダ:須藤さんのお顔を拝見していると、そんな大変なご苦労があったとは想像も出来ません。人にはそれぞれ人生のプログラムがあって、良い時期、悪い時期が必ずあるものです。人一倍のご苦労を乗り越えられたからこそ、今の笑顔があるのですね。
須藤:色々学びました。そして、幸せになる方法はこんなに簡単だと気づきました。小さい頃は「何で私はこんなに不幸なんだろう」と、マイナスの数だけ数えていました。暗かったですよ。コンプレックスの塊でした。今はプラスの数しか数えません。こんなに元気で、家があって家族もいて、好きなことが出来て、「私は何て幸せだろう」と心から思えます。
シマダ:それこそ正に「成功哲学」の基本です。それを須藤さんは人生の積み重ねから学んだのですね。とても素晴らしいことだと思います。
須藤:介護にしても言うのは簡単ですが、介護した人でなければその辛さは分かりません。出口の見えないトンネルで思い悩んだ日々も、今は笑い話に変えられます。時々講演をさせて頂きますが、体験したからこそ「頑張り過ぎないで」と話せるのです。
世界共通の繁栄の法則が「風水理論」。
シマダ:こちらのマンションにお住まいになってどのぐらい経ちますか。
須藤:もう10年以上経ちました。駅前ですから環境は良くありませんが、便の良さを選びました。5年前、子ども達が巣立ったのを機に、1部屋は壁を抜いてリビングとつなげ、もう1部屋は私のヨモギ蒸しの部屋として使っています。
シマダ:奥様がほとんど専有されていらっしゃる。窓辺にサンキャッチャーを掛けておられますね。
須藤:虹が好きなので掛けています。この窓は西日が射して、夕方になると部屋中に虹がキラキラ見えるんですよ。
シマダ:サンキャッチャーは、太陽の光を受け止めて部屋の中まで虹を運び、エネルギーを活性化してくれます。須藤さんは、風水をさり気なく取り入れていらっしゃいますね。それは須藤さんの繊細さであり、自然を大事にしていらして、全てのことに感謝の気持ちで暮らしている現れではないかと思います。
須藤:自然イコール神様だと思います。人間の力の及ぶところではないと。風水の専門的なことは分かりませんが、江戸の町も風水調査されてつくられたというように、絶対にそういうことはあると思います。
シマダ:風水の根本理念は「自然との調和」です。風水は須藤さんがおっしゃるように、日本にも古くから伝わっていますし、本当は身近にあったものなんです。「気の流れは血の流れ」というように、家の気の流れを良くすると、健康で活力のある生活が送れ、ひいては幸せや発展をもたらすと考えられたのです。私はヨーロパで暮らしてみて、お城や大聖堂が、いかに風水理論にのっとって建てられているかを知りました。
須藤:向こうもそうなのですか? 風水は東洋独特のものだと思っていました。
シマダ:決して東洋だけのものではありません。西洋にも同様の考え方があったのです。私は深く知る程、風水が日本でおまじないのようなものと捉えられていることが残念でなりません。ですから、風水は本来、明解な理論にのっとった環境学だと言い続けているのです。
私から一つアドバイスをさしあげたいと思います。「気」を取り込んで心地良い部屋にするためならサンキャッチャーで良いのですが、悩み事を解決したい時や願い事を叶えたい時は、自然の混じり気のないナチュラルクオーツ・クリスタルを窓から30cm位離した所に掛けておくと、その願いが叶うとされています。これも風水処方の一つです。
理想的な「生産的サイクル」のエレメント。
シマダ:須藤さんの生年月日を分析したところ、須藤さんのバースエレメントは「土」、パーソナルトリグラムは「火」です。火は燃えて土になりますから、生産的サイクルという理想的な組み合わせです。須藤さんは、やりたいと思えばやれる行動力を持ちながら、落ち着いてじっくり考えることも出来る方ですね。
須藤:あまり深い考えはないのですけれど(笑)。
シマダ:でも、こうして家庭をきちんと営んで来られたのですから、地に足を着けた考えがある方だと言えますよ。もし、これが「火」と「火」の取り合わせの方でしたら、どこかへ飛び出して家庭には落ち着いていられないはずです。
須藤:それは確かにそうですね。家庭が「土」の部分で、歯止めになっていたと思います。
シマダ:これからの夢はありますか。
須藤:とくに何もないんです。今、十分幸せですから。周りに色々な方がいて、「世界にどんどん出て行きなさい。」などと言われることもありますが、普通に生活できればいいと思っています。
シマダ:その方の人生のサイクルで、周りが放っておかない時期もあります。望まなくても重い役目が回って来たり、皆さんから押されてどんどん前に出て行くことがあるかもしれません。須藤さんは50代半ばですから、まだまだこれから色々なチャンスがきっと来ると思いますよ。
須藤:これまでもそういう経験はありました。ただ、今は普通の幸せに感謝して楽しく過ごして行きたいですね。
シマダ:これからもますます輝いてくださいね。ご活躍を楽しみにしています。
須藤:はい。ありがとうございます。
(2014年2月14日 須藤さんのご自宅にて)
ユキ・シマダ先生
米国に20年間滞在、その間インテリアデザインを学び、
NYのトップデザイナーのもとで修業。その後ドイツに滞
在し、風水学の権威Dr.リムに師事し、風水学を学ぶ。
21世紀にふさわしいモダン風水学を取り入れたシンプル
モダンでスタイリッシュ、かつバイタリティー溢れる風水
建築インテリアデザインの普及に努めている。
HP http://www.gmmc.jp
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ユキ・シマダ先生の「成功を勝ち取るビジネス風水」
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